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Q.ギター初心者入門者が初めに覚えるべき弾き方とはズバリどんなでしょうか?

Q.ギター入門者が初めに覚えるべき弾き方とはズバリ?

A.そうですね、代表例を図に書いてみます(あなたには音符に見えますか?それともニッコリキャラに見えますか??)。ちなみに実際の私のレッスンではこれを「バット・ホームラン」と呼んでます。え、何です?はい、そう口ずさみながら練習するとすぐにマスターできる、コード弾きリズムパターンのことです。左手でコードを押さえて右手でストローク(ジャカジャカ)するそのパターンを一つ覚えるそのことが、これからゼロから始めるあなたに道しるべになるでしょう!

・・・どういうこと?

掘り下げて解説してみたいと思います。興味のある方お付き合いください♬

はじめに:さあ出発!忘れ物はないですか?

練習の内容について話す前に、私が非常に重視していることがありますが、それは「観」です。言い換えれば「どういう考えをもとに練習に取り組んでゆくのか?」ですが、これは出発前の持ち物点検のようなもの。もちろんしなくても出発はできるが、長旅になればなるほど「しまった!持ち物よく考えて準備しとかなきゃだった!!」というオチが待っていますよね。

これまで約20年間色々な生徒さんたちを見てきました。音楽的才能やセンスとか言うような光る何かを持つ人間がやはり一定数いるのは確かです。こういう方々は調子よく成長を重ね上達が速く楽しみがどんどん増えてゆく・・・という幸運の持ち主なのでしょうか?結局才能無しには希望は無いんでしょ、音楽やる資格もないってことでしょ!?とやけになる方も中にはいるかもしれない。音楽的才能は初めからつまり先天的に多く備えているに越したことはないのは当然。繰り返し繰り返し練習してようやく悟る人と、なぜかコツをつかむのがやたら早い言わばセンスある人の差は確かにあるでしょう・・・。

しかしそれがすべてを決定してる訳ではありません。それとはまた別にもっと大切な才能・能力が存在します。それは言わば「めげずに続けるへこたれても継続するその能力」のことで、「1日置いてまたトライ、思い出したように再度挑戦、3日後できるかもしれんぞ勝手な期待また挑戦、諦め切ってたのに再び考え直してやっぱりトライ、そうこうしてるうちに課題をクリアしているというか次の課題が見えている・・・」こういう人がいるのではないでしょうか?何も楽器に関することだけではありませんね。ここにあてはまる人間ならなんだかできそうな気がしませんか?音楽的才能ではなくむしろこういうセンスのある人、こういう能力の重要性を理解して高めてゆく人こそが、幸運の持ち主だと考えています。

こういう「継続性のある」人たちがいる一方で「すぐやめてしまう」も一定数。ここで言う「すぐやめる」の意味は「同じ一つの課題を、繰り返し、自分なりに工夫しながら、今日だめでも再び明日、数日後にもう一度やってみたり、という継続的な取り組みを、自らの意志で行うということ(や、その重要性を受け入れること)を、しない・にげる・さける」という意味だとご理解ください。ここに当てはまってしまうと、いくらダイヤモンドの原石でもガラス玉や小石にまみれて日の目を見ないというのは簡単に想像がつくかと思います。演奏に必要な筋肉や反射神経あるいは記憶力などは、経験を重ねてこそ体得できるため、色々な状況にあっても継続的に練習や音楽に取り組んでいる人たちこそが、幸運の持ち主になるのだと言えそうです。ですので「継続は力なり」という言葉が現代でも力強く響き続けるのだと思います。成果を急がず継続する努力を持ち続けることが、成長のために必要不可欠であるという「観」を、ぜひあなたの持ち物に加えてください。

というわけでまず出発前の点検として「どういう観を持っているか」「どういう考えをもとに楽器を始めるのか?」について見直すことをおススメしたい。参考までに私自身の「どういう考えをもとに」についてご紹介します↓↓↓

より良い「観」を持ち+自ら工夫しながら「継続する意思」を持ち+音楽する目的や将来目標につながる「自分にとっての嬉しい楽しい」を見つける

私もこの観点でしばしば自分自身を振り返りながら、楽しく練習に取り組んでおります☆

※記事:一たびはじめたら「続ける」そう決める

4つの円とその中心とは?「どんなジャンルにも共通する基礎」

ではここからは、練習する内容について触れてゆきたいと思います。

今日、ギターには実にたくさんのジャンルやスタイルが存在しています。それぞれに共通する部分もあれば、ジャンルによって全く異なる特有の要素もあるものです。当教室では大まかに図のようにとらえています(4大ジャンル分類しています)。

ギターに興味が湧いて抑えきれずとにかくやってみたい、そう思うならもうすでに心の準備は整っていますね☆ところで、ギターと一口に言っても色々なジャンルがあるというのは、ご覧の通りです。「どんなギター?」「何ギターがしたいの?」これって明確になってなきゃいけないことなのでしょうか?決めないと先に進めないのでしょうか?

いかに経験値のあるギタリストであっても、自分が本当に嗜好するジャンルや本当の自分らしさがどういう音楽に向いてるのといった個性や好みの特定には非常に時間がかかり、むしろ流動的なところもあり簡単には結論づけられないのです。当然、ビギナーにおいては「なんとなくギター憧れるんだけど、何が好きか何が自分に合うかなんて色々やってみないと分からない」というのがごく自然なのです。ここで足踏みする必要はありません。先へお進みください!という事ですね。

結論。これから始めて生涯ギターを楽しんでゆけるようになるためには、中心から外側へ広がってゆくように、器を大きくしてゆけばいいのです。焦らず慌てずギターと音楽の面白さを少しずつ発見しながら成長してゆけばよいのです!上の図の中央「どんなジャンルにも共通する基礎」となる部分から学んでゆくのが望ましいと言えるでしょう。

なお、ウクレレにおいてもギターと同様です。音楽体験が初めてとなる幼児・小児の場合、身体の大きさを踏まえてウクレレからスタートするというのもひとつの方法です。両方弾けるようになって損はありませんよ。

ギターの場合ジャンル共通の基礎とは?「ピアノの右手と左手を別々に」

1台のピアノで1曲を演奏するときのことをイメージしてみましょう。ピアノの右手とはメロディ、ピアノの左手とは伴奏(主にコード)。ギターで言うリード・プレイ(旋律パート)とバッキング(伴奏パート)の練習を積み重ねて、とにかく2人いれば1曲披露できる、あるいは歌さえ歌えればコードをかき鳴らしながら弾き語りできるようになることを目指してゆくのが自然です。これがジャンル共通基礎の具体的な中身になります。ピアノの右手パートと左手パートを別々に練習してゆく段階です。

私の教室の例で、もう少し具体的な内容で言うと例えば下の通りです。

単音メロディ:3ステップでドレミの基本を覚えてメロディを奏でます。異なるポジションを覚えて音域を拡張したり一つ一つの音を滑らかに繋げて歌にします。ハンマリングなどの小技も単音メロディの一部です。
複音メロディ:オクターブで同じ音を2つ重ねたりハモリ旋律を同時に演奏、弦3本分程度の小さな音の塊をメロディのように扱うこともあります。
スケール:どんな楽曲にも不可欠な基本の要素で「全全半全全全半」の音程で並べたメジャースケールがその代表格です。ジャズやブルースなどアドリブセッションをするときには十分に弾きならしておいた数々のスケールを華麗に上昇下降します。また楽曲をアレンジして適当な旋律や代理コードを考える際にもスケールを覚え弾きこなせることが不可欠となります。

ストローク:ストラミングとも呼ばれるコードのジャカジャカ弾きバッキングです。数本から最大6本の弦を正しく押えかき鳴らすギターリズム奏法の核です。
アルペジオ:バラード調の曲で散りばめられたギターの音色が耳に残っていることはないでしょうか?和音を分散して重ね合わせるそれがアルペジオ。リズミカルで緊張感の漂う速いアルペジオもあれば、メロディラインの一部となることも。
ベースライン:コードを刻むだけが伴奏ではない。低音の旋律をリズミカルに連結すれば雄弁に語るベースによるメロディライン兼伴奏となります。

こういった音楽的要素を練習して少しずつ出来るようにしてゆくわけですが、レベルはさておき右手か左手どちらかの役目は果たせるようになってゆきます。合奏が楽しめるという、やってる人間側への仲間入りです☆

さらにこれらをそれなりに習得して進んでゆくと、右手と左手これを一人で両方できたらという欲が出てくる、それがソロギターの世界です。右左のパーツが組み合わさったときのリズムやハーモニーを体感しながら、両方を聞きながら弾くという複雑な行為を行う音楽的な密度が非常に高い経験となります。いつか本気でその領域へ繰り出すにしても、最初は右左別々に練習して覚えてゆくのが基本というもの。メロディが完璧に歌えていないのに伴奏まで同時にこなせるでしょうか?伴奏だけに集中している時よどみなくリズムを刻めていないのに、同時にメロディまでとなると空中分解リスクをはらんだ危険な演奏になるのは目に見えています。

優先順位をつけるなら?「リズムこそ音楽が死なない生命線」

入門者が初めに覚えるべき弾き方を一つ、あえて選ぶとするなら・・・

「音楽の3大要素=リズム・メロディ・ハーモニー」というのを聞いたことがあるかもしれません。その中で一番重要なのが何か?この質問も聞き飽きた質問かもしれません。ピアノの左手、ギターでは右手、そこがリズムの生命線、すなわち音楽が死なない要の部分だと思います。

ある世界的なギタリストが「右手と左手、左手の方が大事。より芸術的で音の美しさを左右するのが左手の精度によるからだ。」と言い残しています。彼のような偉大な音楽家で天性と鍛錬のリズム力の持ち主からしたら、確かに右手はリズムを正確に刻む単なる機械に過ぎない・・・。おっしゃる通りです。しかし今一度最初のクエスチョンに戻ってその答えをさぐるとしたら・・・

右手が止まれば音楽はそこで止まってしまう、死んだも同然、左手は間違って押えても「ちょっとおかしなメロディ」にはなるかもしれないが右手がリズムを刻み続ける限り音楽がストップしてしまうことはない、生き延びてゴールまでも突き進む。このことを敢えて強調しておきたいと思います。中でもストローク奏法は、ギター(ウクレレも同様)のすべてのリズムの基礎となるものですので、どんなジャンルや音楽スタイルをやるにせよ必修の科目です。「(仮)ICMFギター学校リズム基礎学科」で扱う3大科目のステップ1が「エイトビート」、ステップ2「シャッフル」、ステップ3「16ビート」です。ジャズやファンク、フラメンコなどの難解なリズム攻略も、これらのストローク奏法の基本が道案内してくれることになるでしょう。あらゆるジャンルに通ずるリズム力の土台をなすコードストロークですから、この部分は順を追って体系的に体験的に実践的に身につけてゆくべきです。

画像の譜例は8ビート「バット・ホームラン」型ストローク習得のための解説です。右手を持続的に動かしながらダウンアップ、そこに「チャーハン・焼き豚」「バット・ホームラン」と念仏のごとく繰り返し唱えるだけでストロークパターンが一瞬で消化可能!一見ふざけてるようなこの口三味線法、リズムパターンを認識し的確に実践できる人にはこんなの無くてもいいですが、複雑な16ビートのリズムパターンにだって応用可能なスーパーテクなのです♬その他、定番の「ごはん・卵・海苔」をはじめ「ちくわ・チーズ VS チーちく」や「ホットもっと・行っとこ」といった豊富なメニューご用意しております(^^; 伝授を受けたい方はぜひ秘伝のタレッスンをご受講くだされ☆

おわりに:おススメの第一目標

まとめです。

ゼロからギターを始めようと思ったら・・・
1.「観」すなわち「どういう考えを持って始めるか?」を点検
2.「ジャンル共通の基礎」にフォーカス
3.ギターにおいては「旋律パート(ピアノの右手)と伴奏パート(ピアノの左手)を別々に練習」すること
4.その中でもリズムが生命線ゆえコードを刻めるようになることをより重視
となると「ストロークのパターンをまず一つ習得すること」・・・これが私が勧める第一目標です。

使用するギターは問いません。スティール弦のアコースティックギターでもナイロン弦のクラシックギターでも、音色や弾きやすさを踏まえて、お好みの楽器でスタートすればいい。Jポップや洋楽の弾き語りレパートリーを題材にすればよく、好きなアーティスト・ジャンル・楽曲なども取り入れてゆけます。ストローク練習を糸口としてギターをはじめると言いましたが、当然メロディなしでは曲にはならない。物語は完成しない。ですので、ピックでも指弾きの場合でも、ストロークの基本動作とリズムパターンをマスターすることを主軸にしながら、メロディ弾きにも挑戦してゆきましょう。ピアノの左手、右手、別々に練習して力をつけ、両手へ・・・。そのころには自分らしさと音楽の目標も見つけて練習を楽しんでおられることでしょう。ぜひとも幸運な音楽人になってください☆

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