２０２３年１２月２４日夜「Final配信」として８つ目の動画を公開し「おんさらいかい２０２３」を完了しました。それに先立ち１７日からスタートした「7Days配信」と合わせて、総時間234分9秒の番組となりました。おかげ様で配信から１ヵ月でのべ約1,500のビューがありました。普通のリアル教室発表会を１日だけ行っていたときと比べ、より多くの人数に見てもらえる率や細部まで聞いてもらえた率は相当に上がっているだろうと思います。演奏者側からしてみればこれまで習得した音楽的感性や技術を用いて自分の感情にリンクする楽曲を聞いてもらうレベルにまで落とし込んでゆくという大切かつ充実感のある取り組みであるだけでなくその時の自身の投入の証を映像にパッケージ化することになったと思います。

「いつ出るか？どう出るか？」とドキドキししがら、連日楽しみに見て下った出演者の方も多かったようです。演奏をお友達等に見てもらうにも今回は番組ごとにテーマ性を持たせてコンパクトにしてあるので「この回に出ていますよ」と案内もしやすくて良かったようです。自分の演奏が思いのほか映画風に仕上がっていたと喜んでもらえたり、ズームなどの動きが付加されていたのが音まで違って聞こえて驚いたなどの嬉しい反応も。企画バンドやアンサンブルで生徒さん同士の和が作れたのも有意義でした。

企画編集した側としては、数えれば結構しくったところもありますが、今回はとにかく予定した全ての８日間の配信を達成出来たのが良かったです。ちなみにこれが失敗リストです↓↓
①テロップミス：バンド名英文字一つ不足
②約束の配信時刻に遅れる：２.５回
③だけでなく遅れてぶっこんだ動画が途中でクラッシュしていてやり直しに
④エフェクト処理の消し忘れによる映像不具合
⑤動画データ差し込み間違い１件
⑥オーディオデータ関連ミスが数件
⑦収録データ消去事件による撮り直し１件
⑧当初の予定（頭の中にあったアイデア）が未達成数件：映画風テロップイントロ作成し忘れ１件・メイキング風動画作成はタイムアウトにつき割愛・メンバーからの投稿データが届いていたのに気が付けず不採用に

そもそも７デイズにした理由が、２０２２年配信が編集が間に合わずクリスマスイブを越えて年末になってしまった失態を繰り返さないようにというものでした。２時間を超えるような番組をあと１曲分編集が終ってないというだけで仕上がらないなどという事態にはしたくない、だから無理なく回数を分けて放映し特に全員参加のリモートアンサンブル動画はその７日間の間に少しずつ作り上げる・・・という計画でした。しかし日々余裕なく、毎日その日の配信番組制作に追われながら、実はほぼ全て滑り込みセーフ的な配信状況（汗）そして実はBigBandに関しては想像していたような時間が確保できず録音データは配信当日まで収録時のまま手付かずだった（汗汗）！

生徒会員の皆さんが何度となく撮り直し演奏したそのご苦労、ひたむきさを見ているため連日の徹夜的な編集作業も耐えることが出来たと感じています。とは言うものの、ファイナルは半ば諦めかけて「また昨年のように年末配信に切り替えてみんなに謝ろう」と考えはじめたりもした・・・が、曲が曲だけに「Mission Impossible」を今こそ実践しなくてはと気合を入れなおしました。何とか間に合わせた、というのが実際でした。

フラメンコやジャズなど、マニアックでみんながみんなやる訳でもないジャンル。これらには実践的なセッションの経験を積み重ねてゆける環境を作る必要があります。そう思ってこの白山松任のスタジオではグループ練習日を設けるなど試作的な活動をやり始めていたのですが、ちょうどそのころコロナに見舞われ雲行きが怪しくなりました。

コロナ禍でそもそもどうやって生きてゆくかという大きな壁に立ち向かうなかで一瞬忘れていましたが、今回のおんさらいかいでプロジェクトバンド企画や禁じられた遊び企画を何気なく思いついてやった結果、これまでの考えを回収し始めた気がします。いいきっかけになった。ここからリアルを見据えてじっくり環境づくりを進めてゆきたいです。

「おんさらいかい」という収録型企画により、各自が演奏した経験がすぐ手元で再生できるようになりました。メンバー個々が自分のレパートリーを作ってみんなの共有財産のように記憶しておける、これは素晴らしいことだと思います。しばらく弾いていない曲をすぐには完璧には弾けないかもしれない、でも動画を見て記憶を再生したなら意外と短時間で思い出し練習を軌道にのせてゆけることでしょう。

BigBand（全員参加型アンサンブル）も同様、いつの間にかレパートリーを毎年１曲２曲増やしてく結果となってきましたので、個々やグループ単位でのレパートリーと合わせれば小一時間程度の演奏会は企画できる段階に来ています。

リアルでの難しさはもちろんありますが、一度映像化したその演奏にいつでも戻ってくることが出来、そこからまた外へ出発できる・・・ホームグランドのような「IcMFguitarstudioおんさらいかい」の重要度が浮かび上がってくるわけです。